2015/12/18

スマホの液晶ディスプレイというのは、意外と気に留めていなかったりしますよね。
しかし、スマホのディスプレイは、バッテリー消耗の度合いが非常に高く、ディスプレイの技術革新がバッテリー消耗を大いに助ける可能性が十分にあるのです。
今回は、そんな意外と知らないスマホの革新的なディスプレイディスプレイを生み出した富士通の「WhiteMagic」について紹介します。
スポンサーリンク
めっちゃ綺麗じゃないですか?笑
富士通と言えば、パソコンのディスプレイも非常に色鮮やかであり、商品の耐久性などが高いメーカーとして知られています。
そんな富士通が2011年からデジタルカメラ向けに量産を開始した液晶がWhiteMagic。これをスマホに初めて取り入れたのが2012年の「らくらくスマートフォン2 F-08E」と言われています。
http://hodogaya-mock.ocnk.net/product/1464参照
その後はスマホの2大液晶と言われているくらいに特徴のある液晶ディスプレイとして確立しています。
WhiteMagicは通常液晶ディスプレイで使用されているRGB(Red, Green, Blue)の三色に、白色の画素を加えたものです。
そのため、WhiteMagicなのですね。
ではいったい何が魔法なのか。
一見三色に白をくわえただけという印象を受けるかもしれませんが、この白をくわえることで、白が明るさを補い従来と同じ明るさで比較した場合、消耗電力が少なくて済むという利点があるのです。
その結果、画面の消費電力を一般的なTFT液晶と比べて最大45%も削減できるようになりました。また、従来と同じ消費電力まで引き上げると、最大で約1.6倍も明るくなります。
以下にWhiteMagicの画像を表示します。
http://special.nikkeibp.co.jp/as/201401/fujitsu_smartphone/index2.html参照
左がWhiteMagic
http://appllio.com/20131014-4294-docomo-arrows-nx-f01f参照
このように発色なども良くなり、非常にきれいで明るいディスプレイになるのです。
さて、先ほどWhiteMagicが2大液晶ディスプレイと記述しましたが、もう一つの日本が誇る液晶ディスプレイがシャープが開発したIGZO。
こちらも消費電力が削減できるため、スマホのバッテリーのモチが良くなり、最大で二日半以上もバッテリーがもったという使用者のレビューもあります。
シャープのIGZOはさらに進化を遂げており、2017年をめどにMEMS-IGZOをスマートフォンに搭載したモデルを発表できるように進めているようです。
これは液晶ディスプレイではなく、また違った技術を組み合わせたもの。消費電力も大きく削減ができ、発色なども良いため次世代のディスプレイとして期待されています。
こうしたディスプレイ技術の革新が、発酵光や発色の良さだけではなく、スマホのバッテリー事情さえも大きく動かすというのは面白いですよね。いいものは、どこかだけに特化しているのではなく、全てに対して使用者が望むもの、ということでしょうか。
スポンサーリンク
スマホ製造メーカーにとって、自社の特徴を持った端末は売り込みやすいですから、今後もこうした技術革新を期待したいですね。