2015/12/18

「必要なものを、必要なだけ」
それをスローガンに掲げてスタートしたmineo。
au回線をユーザーに格安で提供することを主軸にここまで約1年展開してきました。
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ここで、さらに使用者が必要としているドコモ回線も提供することを発表しました。これが実現するとマルチキャリアとして日本初のMVNOになります。
こうしたマルチキャリアの利点やmineoが目指すところ、またどのようなサービスで展開されていくのかなどを紹介していきます。
料金設定
mineoとしては、ドコモとauの回線を同時に扱うことに対して
出来るだけシンプルな料金設定にすること
差をなくか、差をあえてつけるかは検討中
としています。これはドコモとauでは回線を借り受ける上で料金が違うため、それをユーザーに対してあえて価格差を提示して展開するか、ユーザーの混乱を避けるために料金に差をつけないか・・・と言うことでしょう。
現状のau回線を利用した料金プランの料金設定は以下のようなものになっています。
容量 | シングルタイプ(データ通信) | デュアルタイプ(音声通話機能付き) | 通信速度 |
---|---|---|---|
500MB | 705円 | 1,310円 | 150Mbps |
1GB | 850円 | 1,460円 | |
3GBコース | 980円 | 1,590円 | |
5GBコース | 1,580円 | 2,190円 |
SIMロック解除義務化
mineoがこうしたマルチキャリアに対応しようとした動きを見せたのは、2015年5月から開始したキャリアのSIMロック解除義務化という背景も関わっているようです。
SIMロックというのは、キャリア自社で販売している端末が自社の回線しか使用できないようにに他社のSIMカードは使用できないようにしているんですね。それをSIMロックと言います。
これでは、他社との競合が生まれず、自社に抱え込むような動きになり、ユーザーが自由に乗り換えることができないということを生み出してしまいます。
それを懸念した総務省が、キャリアにユーザーが要望した場合、SIMロックを解除することを義務化するようにしました。
これは、まあ自由度と言う点で非常に素晴らしいのですが、通信方式の違いで他社の回線が使えない端末が存在するという問題点があったり、一部のデータ通信しか利用できないなどの問題点があるんです。
キャリアは自社が提供している周波数帯に対応した端末を扱っており、自社の環境下ではしっかり動作確認をしているのですが、他の環境に対してはノータッチです。まあ、当然と言えば当然なのですが。
これでは、せっかくSIMロックの義務化をしても、ユーザーは自由度マックスでそのサービスを利用でいないではないか!ということで、端末に合わせて最適なSIMをmineoで提供できるようなサービスを展開しようと言う目的もあるようです。
mineoが両方の回線を提供することで、この間に入りユーザーに対して適切な環境、対応をサービスしようということです。
パケットシェア
現在、mineoが行っているサービスに代表契約者と住所が同じであれば無料でパケットがシェアできるというサービスがあります。
これがマルチキャリアになったとしても、違う回線同士でシェアしあえるようなサービスを目論んでいるようです。
仕事の関係上、父親だけがドコモ回線などと言う場合にも、家族間でパケットシェアが行えるようになるんです。
これは今まで1キャリアとしか付き合いをしてこなかった日本人としては、何とも違和感のある感じがしますが、非常に画期的な印象も強いですね。
将来の構想
こうしたマルチキャリアの推進には、将来的に1枚のSIMカードで適宜通信回線が良好なものに自動で回線を切り替えることができるようなサービスを展開したいという狙いがあるそうです。
これは、単純に考えたら
え、意味あんの・・・?
と思うかもしれませんが、大規模災害などを想定しているんだそうですよ。通常の場合だと日本は3キャリアがカバーしている地域と言うのはそこまで大きく差異はありません。
しかし、災害時は生きている電波がどれなのか・・・場所によって大きく変わってくることは予想されます。
そうした状況を想定し、自動で生きた良好な回線と接続してくれるようなサービスは非常に魅力的になります。
「必要なものを、必要なだけ」
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とことんユーザー目線に立ったmineoが今後どのようなサービスを展開していくか、楽しみですね。