2015/12/18

SIM講座第4回はMVNOについて紹介します。
格安SIMを理解するにはこのMVNOというものを理解した方が、なぜこのようなシステムになっているのかがパッとわかりますので、結構重要かと思いますし、理解が進むため面白いかと思います。
スポンサーリンク
一般的にauやdocomoなどはキャリアと呼ばれますよね。こういった企業の正式なくくりとしては「移動体回線網を保有する事業者 (MNO)」という言葉を使用します。
MNOです。
それに対して、現在大きく普及してきている「格安SIM」を提供している業者は「仮想移動体通信事業者(MVNO)」といいます。
MVNOです。
仮想という言葉がこの両者では大きな違いです。
MVNOのVは「仮想」の「ヴァーチャル(Virtual)」です。
では、そんなMVNOについて詳しく説明していきます。
MVNO
MVNO(エムブイエヌオー)。仮想移動体通信事業者。
上記の説明でピンときた方もいるかもしれません。
「仮想」ということは実態を持たないこと。この場合の実態とは回線をさします。
今まで普通に利用してきたキャリアは独自で回線を保有しています。こういったモバイル通信サービスは、自社で移動体通信網設備を持ち、電気通信事業法や電波法に則って総務省から電波利用免許の交付を受けてサービスを展開しているのです。
この回線を保持するというのは、申請などが非常に手間がかかり、莫大なお金がかかります。
そのため、日本では大きく3社しか今まで携帯会社としては存在していなかった印象がありますよね?まあ、細かく言ったらあと何社かあるのですが、強力なのは3社です。
こんなに携帯電話が普及しているのに、それを普及する会社がたった3社というのは意外に思ったことはありませんか?これは参入するのが非常に困難であるという実情があるのです。
そこで登場してきたのがMVNO。仮想で回線を持って提供するという形でキャリアと使用者の間に入った感じです。
ここまででわかったでしょうか?
つまり格安SIMを提供しているMVNOはキャリアから回線を借り受けて、それを提供している業者なのです。
MNO(各キャリア) → MVNO → 回線を使用する我々という構図ですね。
こういったサービスの展開により、いい気に回線を扱う業者数は増えました。
ドコモの回線を使用しているMVNOは
- OCN モバイル ONE
- IIJmio
- BIGLOBE LTE・3G
- NTTぷらら → ぷららモバイルLTE
- 楽天モバイル
などがあり、auの回線を使用しているMVNOは
- mineo (マイネオ)
- UQ mobile
の2社があります。
ソフトバンクは、2015年7月現在参入が決定したそうで、準備を進めているところです。
回線を借り受けて使用者に提供している業者が多数あることで、その業者の数だけいろんなプランが展開されるようになりました。
キャリアしか契約先がなかった場合って、そこまで各社で特色ってなかったですよね?すべてが横一線で揃い踏み。
そこに破格で提供してくるMVNOが登場してきて「格安SIM」という言葉が生まれました。MVNOを利用する前はユーザーは5000円~1万円未満といった料金を払っていた人が多かったのですが、MVNOに乗り換えたユーザーは1000~3000円未満が大半を占めているそうです。
これが格安SIM。
キャリア契約時の料金に比べ8割下がったなんて人も普通にいます。笑
こうした数々の業者がいてたくさんのプランがあるという最大の利点は、自分に合った仕様の仕方を選択できるということです。自分に合った物選べることで、かかる料金設定を下げることが実現しました。
スポンサーリンク
お分かりいただけたでしょうか?これが格安SIMを提供するMVNO。