2015/12/18

SIM講座第9回は格安SIMで使用するスマートフォンについて紹介します。
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せっかく格安SIMを契約したのに、自分が使用しているスマホがそのSIMカードを使えるのかどうか・・・というのは気になるところですよね。
特定のSIMカードを使えない端末ってどゆこと!?
と不思議に思うかもしれませんが、実際にあるのです。
キャリアのSIMロックスマホ
キャリアで購入した端末の場合、他のキャリアの回線を受け取るSIMカードは使用できないようにロックがかかっています。
このSIM講座でも2年契約によって端末代を安く抑えるなどのサービスを展開することによって、キャリアがユーザーを縛るという行為は行われていると記述してきましたが、端末においてもその縛りはあるのですね。
よっぽど自社から逃したくはないという閉鎖的な携帯電話コミュニティであることが理解いただけるかと思います。
格安SIMを提供しているMVNOでは、圧倒的にドコモの回線を借り受けてサービスを展開している業者が多いです。そのため、ドコモのキャリアで使用してた端末は、ドコモの回線を借り受けているMVNOのSIMカードは使用できるのです。
ロックがかかっていようとも同じ回線なので。
auに関しては回線を借り受けている業者は二社で、ソフトバンクに関しては現段階では0ですが、今準備中のため今後サービスが展開されるでしょう。
格安SIMを利用する場合は、こうしたMVNOがどこのキャリアの回線を使用しているのかなどをしっかり確認する必要があります。
SIMロック解除義務化
こうした閉鎖的な環境がキャリア間での競合を弱めるということで、総務省よりSIMロック解除の義務化が通達され2015年5月からユーザーが申請した場合、SIMロックの解除がされることになりました。
詳細は各キャリアによって違い、2015年5月以前に発売された端末にはそのサービスが適用できない場合もあります。
こうしたことで、ドコモで買った端末で、auが提供しているSIMカードを利用できるようになりました。
しかし、ロック解除の申請をしないとロックがかかっている状態ですから使用はできなくなりますので注意が必要です。
SIMフリー
もともとSIMロックが解除されている状態で販売されているのがSIMフリースマホです。
名前をどこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?これはどこのキャリアの回線でも自由に使用ができます。
一般的には同じ機種でもキャリアで販売されているような端末より若干安いことが知られています。
上記のようにキャリアのSIMロックを解除した端末やもともとSIMフリーの端末は、海外のSIMカードを差して使用することもできるため、重宝します。海外で現地のSIMカードを利用することによって、より安く回線を使用することが可能になるわけです。
非対応モデル
しかし、SIMカードと端末を別々で購入する場合は注意が必要です。
今では、格安SIMと端末をセットで販売しているパターンも増えており、また別で購入する場合も各MVNOのホームページを確認すれば動作確認済み端末が記載されていますので、大丈夫かと思います。
それでも、中にはLTE非対応のモデルなどもあるわけです。LTEとは高速データ通信が行なえる進化した回線です。今後も進化が続き、データ通信の速度がどんどん速くなっていくことは確実でしょう。
LTEに関わらず、今後回線が進化していった場合にその進化した回線を利用できないような端末も存在してきます。格安SIMは、ただでさえ通信速度を制限したものが多いです。そのため、利用できる回線くらいは最新のものを使用したいところなのですね。
また、デザリングなども端末とSIMカードの組み合わせによっては行えない場合があります。
例えば、ドコモのAndroid端末の場合、テザリングが使えるのは「ドコモと契約したSIM」のみになっているため、注意が必要です。
SIMフリーを購入して使用する場合などは、その端末がデザリング出来る端末ならば問題ありませんが、デザリング非対応モデルも多い為、確認が必要です。
おサイフ携帯などは今はまだ使用できないケースなどが多いです。これも確認が必要ですね。
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以上が格安SIMにおけるスマートフォンのお話。
自分が何の機能を使用したいのかを明確にし、それを使用できる端末をゲットする必要があります。