2015/12/18

携帯電話は非常に大きな進歩をしてきましたね。
ガラケー時代には、スマートフォンなんて想像したでしょうか?
そして、今ではボディの小型化とディスプレイの大画面化という相反する要素を両立させようと、その妥協点を探り、開発がすすめられています。
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そんな中、今回紹介したいのは、「スマホのイロモノ、変わり者」。
ボディやディスプレイなどが洗練されてきて、非常に似通ったモデルが多くなった携帯端末市場に一線を画す存在として一石を投じる「変わり者」。
しかし、今後のスマートフォン市場に大きな影響を与えるのはこうした「変わり者」かもしれません。
まあ、いずれにせよ変わったデザインや性能と言うのは知っていて損にはなりません。話のネタになりますしね。笑
今回は、そんな変り種を3つ紹介したいと思います。
YotaPhone 2
これはスマートフォンの使用していない部分を活用することで、さらに電池のモチを良くしてスマートフォンを使用しようとした結果生まれたモノ。
ちょっとの隙間でもバッテリーを拡張し、バッテリー容量を増やす手法だと思いますか?
違うんです。
このスマートフォン背面にディスプレイを搭載しているのです。
http://i.gzn.jp/img/2015/05/21/yotaphone-2/a13.jpg参照
このスマートフォンはロシアで生まれたものです。ディスプレイを背面に搭載してバッテリー事情を解消するというのはどういうことなのか。普通はディスプレイが増えたらバッテリーの消耗が激しくなってしまうように感じますよね。
しかし、YotaPhone 2は背面にE-inkディスプレイを搭載し、もしも端末のバッテリー残量が10%になった時でも、表示するディスプレイを背面に切り替えると消費する電力が一気に減り、使用できる時間が約5倍になるのです。
そのため、バッテリー容量は10%しか残っていないのに、そこから長い時間使用することができるなどの応用が利き、バッテリーのモチは非常に伸ばすことができるのです。
消費電力が大幅に減るということは、正直見ずらいのでは・・・?とおもうでしょう。おそらく思っているよりは鮮明に見えるかと思います。
しかし、背面のディスプレイに表示できる情報はメインのディスプレイと同じで、さらにタッチ操作も可能になっているため、背面に切り替えたからと言って著しく操作性が落ちてしまうということはありません。
YotaPhone 2はメインディスプレイに5インチ(1920×1080)の有機ELディスプレイを搭載。
背面は4.7インチ(960×540)で16段階のグレースケール対応のE-inkディスプレイを搭載。E-inkディスプレイは電子ペーパーなどで使用されているもので、消費電力は著しく減少します。
スペックは以下のようになっています。
- CPU:Qualcomm Snapdragon 801(2.2GHz4コア)
- メモリ:2GB
- ストレージ:32GB
- リアカメラ:800万画素
- フロントカメラ:210万画素
- バッテリー容量:2500mAh
- サイズ:縦144.9×横69.4×厚さ8.95mm
- 重さ:145g
- OS:Android 4.4(Android 5.0へアップデート予定)
- 4G LTE(B2/3/4/5/7/12/20)・VOLTE対応
普通の端末と全く遜色がないですね。
約6万7000円で購入できるようです。ロシアだけではなく海外でも販売されています。
しかし、バッテリーのモチの問題をこうした技術で回避するというのは非常に面白い発想です。
MEDIAS W N-05E
http://ascii.jp/elem/000/000/787/787923/参照
こちらは、なんと2ディスプレイのスマートフォン。先ほどのような背面にE-inkディスプレイを活用するのではなく、ガチの液晶ディスプレイが2画面あります。
これ、2013年頃に日本で発売されていた端末なのですが、ご存知ない方も結構いるのではないでしょうか。
本のように画面部分を閉じれるかと思いきや、閉じた状態は、画面が表側に向けられた状態になります。そのため、最初は変な感じがするようですが、そうしないとシングルディスプレイとダブルディスプレイで使用できないですからね。
完全に開いていない上代の三角形状態では、2枚目のディスプレーは基本的に点灯しない構造になっているようです。
シングルディスプレイで表示したり
http://www.gizmodo.jp/2013/01/1medias_w_n-05e.html参照
ダブルディスプレイで表示したり
http://isuta1205.blogspot.jp/2015/03/2.html参照
大きめのキーボードで入力したり
http://matome.naver.jp/odai/2135886234589308801/2135886312189426003参照
色んな使用の仕方があります。
サムスンが開発している折りたたみ機種
そして最後は、「折りたためる」端末。
http://image.itmedia.co.jp/l/im/makoto/articles/1506/02/l_ks_samsung01.jpg参照
でも、これはまだ商用には年月を必要とするようです。現在サムスンがapple社を追い抜くための大きな武器として考えているようですね。
上記の2ディスプレイの端末は、2つのディスプレイを開閉用のヒンジでつなげた構造ですが、これは完全に一つのディスプレイが折りたためるというものです。
「紙」のような感じを想像するといいでしょう。
A4の紙にメモをして、折りたたんでポケットにしまう、なんてことは日常茶飯事ですよね。
それが携帯端末において実現するかもしれないということです。今では、液晶ディスプレイを守るために硬い保護ガラスで囲っているため、全く想像ができないのですが、こうしたディスプレイを守るための「層」も、頑丈で壊れにくく、さらにぐにゃぐにゃに曲がるものが必要になってきます。
なお、ディスプレイに関しては、ソニーが2010年に厚さが80μmで柔軟性が高く、細い棒状に紙のように巻き取ることが可能な4.1型有機ELディスプレイの開発に成功しています。
以上がスマホの変わり者3選!
フォルムが一辺倒になってきたスマートフォン。
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今後、どのような技術革新が起こるのか楽しみですね。